2012年05月02日
先日、東京大学で開かれた、第二回精神薬の薬害を考えるシンポジウムに参加しました。
この問題は、原発と全く同じ構造だと思います。
被害が甚大過ぎて、認めることができない。
巨大な利権構造。
スポンサーに気を遣い、問題を報道できず、逆に社会的に良いものとして宣伝、洗脳するマスコミ。
業界からの利益供与を受け、データを改ざん、ねつ造する御用学者。
主催者の内海聡さんは精神科医ですが、精神薬依存から患者を救う減薬、断薬の治療をなさっています。
内海さんは、精神科、心療内科などへは行ってはいけないとおっしゃっていました。
単剤でも危険なものなのに、多剤大量処方が普通にまかり通っている。
内海さんの治療を受けている方がスピーチをしたのですが、その方が以前のクリニックで処方されていた薬の量は、内海さんに言わせると、いつ死んでもおかしくない量だったそうです。
精神病というのは、どういうものか、実はまだよくわかっていないものらしいです。
DSMという診断基準がありますが、これは精神科医が集まって、話し合って決めるものであり、根拠は主観的なものなのです。
実際、DSM第4版の調査委員会長アレン・フランシス博士は、「精神疾患に定義などない」と言ったそうです。
だから、このDMSが改定されるたびに、新しい精神疾患が増えていく。
何が行われているかと言うと、製薬会社のマーケティング戦略により、売りたい薬のために、病気の定義が拡大される。
社会不安障害、というものを聞いたことがあるでしょうか。
このような社会は誰だってとても不安ですが、「引っ込み思案」「恥ずかしがり」「人間嫌い」「イライラする」そんな人は病気かもしれないと、病名をつけてメディアで宣伝する。
「心のことで薬に頼るのは、良くないことだと思ってました。」……こういうキャッチコピーが女の子のアップの顔に重なっているポスターが、広告賞を受賞したそうです。
怖いのは、精神薬というのは、精神病と同じような症状を引き起こすらしいのです。
欧米では、副作用による自死や暴力、障害に対して裁判が相次ぎ、患者側が勝訴して薬が売れなくなるようになってきたといいます。
実際、このようなことは、製薬会社も認めていて、副作用として小さく記載しているようです。
しかし、肝臓や腎臓障害、糖尿病、意識障害や呼吸停止、突発的な暴力など、重篤な副作用が患者や家族に告げられることはまずありません。
精神薬は麻薬と同じ成分ですから、依存性があります。
断薬をすれば、禁断症状が出ますが、それを精神科医は「再発」と言ったりする。
実際、精神障害なのか、減薬、断薬による症状なのか、見分けがつかない。
精神疾患自体の定義があいまいなのですから。
精神科医の主観にまかすしかないわけです。
内海さんは、減薬や断薬が苦しくても、それを乗り越えれば、だんだん良くなってくると言います。
心が苦しいのは、何か原因があって、それとまっすぐに向き合わなければならないと思います。
薬は、飲めば一時的に楽になるかも知れませんが、むしろ、原因と向き合う前向きな気持ちを阻害し、薬自体が次第に様々な苦しみを引き起こします。
精神が麻痺するので、楽になったように錯覚するわけです。
そして、薬に依存してしまう。
本人だけではありません。
この問題がきわめてやっかいなのは、家族や周りの人間も薬に依存するということです。
原因と向き合うよりも、薬を飲ませる方が楽だからだと思います。
たとえ副作用が苦しくて、本人が薬を飲みたくないと言っても、家族が許さないということがあります。
イタリアでは、フランコ・バザーリアという精神科医が、精神病院を廃止する法律をつくり、当事者を地域で受け入れる精神医療改革を行って、成果を上げています。
日本では、こういうことが精神医療従事者の間でも、あまり知られていません。
今でも閉鎖病棟が一般的ですから、ちょっと言葉がきつくなりますが、「異質なものは、危ないから薬でおとなしくさせて閉じ込めておけ」という潜在的な意識が日本の社会にあるのかもしれません。
ひとりのパネリストの報告によれば、日本の精神医療は、明治時代にドイツから入って来たものが基盤になっていて、ドイツの精神医療はナチスの時代に精神障がい者をガス室で虐殺した歴史を正式に謝罪しているそうです。
根本的に、異質なものを排除する、という思想があるように思えてなりません。
製薬会社の次のマーケティング戦略は、「子ども」らしいです。
精神疾患を発病しそうな子どもを「早期発見」し、精神薬を飲ますのだということで、いろいろと画策しています。
2歳の子どもが精神薬を飲まされ、副作用で痙攣したのを、精神科医は「心配ない」と…。
その報告をしながら、内海さんは自身も小さなお子さんがいらっしゃるとのことで、涙ぐんでいました。
この問題には、私はずっと関わっていくつもりです。
どうか安易に、精神科や精神薬に頼らないでいただきたいです。
身近な人が精神科を受診しようとしたら、こういう情報をどうぞお知らせください。
狂っているのは、誰でしょうか。